肝機能検査：ALP（アルカリホスファターゼ）

ALP（アルカリホスファターゼ）は、肝臓、骨、小腸、腎臓、妊娠中の女性の胎盤など、さまざまな臓器で生成される酵素です。このALPには、発生源に応じて異なるグループ名が付けられています。ALP1（主に肝臓から生成されるALPの主要な供給源）、ALP2（骨から生成される二番目に多い供給源）、ALP3（小腸の粘膜から生成される比較的少ない供給源）です。腎臓や妊娠中の女性の胎盤から生成される少量のALPには、特定の名称はありません。

ALP検査の適応

GGT検査と同様に、胆管が胆石で閉塞しているかどうかの評価、アルコール摂取による肝臓の炎症や肝硬変など他の肝疾患の診断、または薬物や化学物質が肝臓に与える影響を調べるために、ALP検査が行われます。

ALP検査の基準値

ALPの基準値は、血液検査報告書に記載されている値に基づいています（ある場合）。記載がない場合、一般的な基準値は、成人で30〜120 U/L、子供で30〜300 U/Lです。